GIMPで背景素材のざらざらを文字にも反映させる超簡単テクニック
PhotoshopのチュートリアルをGIMPで再現することにチャレンジしています。
今日は、背景と文字をリアルに合成するというこちらのテクニックを試します。
木目の凹凸がそのまま文字にも反映されていて、まるで本当にペンキでペイントしたかのような仕上がりです。
とてもかっこいいのでやってみたかったのですが、GIMPではPhotoshopのように一発で凸凹を反映させることはできなさそうでした。
しかし色々試しているうちに、5分もあればどうにか再現できる方法を見つけたので紹介しようと思います。
今回は、Weathered Blue Wood Textures by sdwhaven on deviantARTの素材を使わせていただきました。
1. 文字を入れる
背景レイヤーの上に、文字を入れます。
念の為、文字レイヤーも複製しておくと良いと思います。
2. 背景を複製して脱色する
レイヤーダイアログの下の複製ボタン(もしくは右クリックから)を押して、背景レイヤーを複製して2枚にします。
複製したほうのレイヤーを選択した状態で、「色 > 脱色」で画像を白黒にします。
3. 白と黒をはっきりさせる
「色 > レベル」でレベルツールのダイアログを表示させます。
「入力レベル」の白スライダーと黒スライダーをそれぞれ中央に寄せて、白と黒の境を、よりはっきりさせます。
4. レイヤーマスクをかける
今、白黒はっきりさせたレイヤーを右クリックして、「レイヤーマスクの追加」を選択します。
でてきたダイアログで「レイヤーマスクの初期化方法」を「レイヤーのグレースケールのコピー」とします。
5. レイヤーマスクを選択範囲にする
もう一度レイヤーを右クリックして、「マスクを選択範囲に」を選択します。
すると、白黒の境にちらちらする破線が現れたと思います。
もし、白い部分が塗料が剥げたように見せたい部分だとしたら、選択範囲はそのままにします。
逆に、黒い部分が剥げているようにしたいのなら、「選択 > 選択範囲の反転」を押します。
例えば、下の画像のように、凹の奥まで塗料が入りきらなかったんだな……みたいなときと、
凸の部分の塗料が剥げちゃったんだな……というときでは、選択範囲は逆になります。
6. 選択範囲を切り取る
選択範囲はそのままで、文字レイヤーを選択して、上部のメニューから「編集 > 切り取り」を選択します。
レイヤーマスクをかけた背景レイヤーや、複製しておいた文字レイヤーが見えていると、どうなったのか分かりづらいと思うので、レイヤーダイアログの目をクリックして、見えなくしてみてください。選択範囲も解除して大丈夫です。
うまいこと木の割れ目などの部分の文字が切り取られて、ペイントが剥げたような風合いが出ました。
見えにくくなりすぎた場合は、複製しておいた文字レイヤーを重ねて透明度を調節したり、色を調節してみてください。
また、そんなに手順も多くないので、手順3に戻って白黒の度合いを調節して、切り取る量を変えてみると良いと思います。
手順5で例として出した町内会の掲示板風画像と、鉄板にペイントしたDANGERの画像も、同じ方法で合成したので、だいたいどんな素材でもいけると思います。
最後に……
前に遊びに行った沖縄県の古宇利島で撮った写真にも試してみました。
コンクリにペンキでペイントした風。です。簡単なのでぜひ試してみてください。また、より良い方法がありましたら教えてください!
追記:ほぼ同じような効果がさらに簡単に再現できる方法を発見したので、良ければこちらもご覧ください!
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