GIMPでハーフトーンを重ねるテクニック - 謎の節分ポスターを作る
海外のPhotoshopチュートリアル記事で、簡単なのにかっこいい写真の加工のテクニックが紹介されていました。
グラデーションマップを適用して2色に変換し、ドットを重ねることで、レトロでファンキーな画像に仕上がっています。
無料ツールのGIMPでも出来そうだったので、明日の節分にちなみ、下のような画像を作ってみました。
…………。豆まき公式戦。明日です。
素材の能面の般若はゆんフリー写真素材集 : No. 9219 能面 [日本 / 愛知]、若女はゆんフリー写真素材集 : No. 9217 能面 [日本 / 愛知]を使わせていただきました。
重ねたハーフトーンパターンは、冒頭のリンクの記事でも使っていたフリー素材を使わせていただきました。記事の中に "free halftone patterns" というリンクがあるので、そこからダウンロードページに移動できます。
また、黄色の背景には【和風素材.com】様の「和紙001(http://www.wafusozai.com/archives/11)」を重ねてあります。
GIMPを使った場合の画像加工の方法
1. 切り抜き
まず、般若を切り抜きます。今回は「前景抽出選択」でおおまかに選択した後、「クイックマスク」で細かい部分を調節しました。
2. グラデーションマップ
次に「色」→「グラデーションマップ」を適用します。グラデーションマップを選択する前に、ツールボックス上で描画色と背景色を任意の色に変更しておきます。般若は紫と黒にしました。
3. ハーフトーンを重ねる
「ファイル」→「レイヤーとして開く」で、用意しておいたハーフトーンのレイヤーを般若レイヤーの上に重ねます。
レイヤーモードを「焼き込み」にします。
レイヤーダイアログの般若レイヤーの上で右クリックをして「不透明部分を選択範囲に」を選択し、般若部分を選択します。
「選択」→「選択範囲の反転」をします。
選択範囲はそのままで、レイヤーダイアログ上のハーフトーンのレイヤーを選択します。
「編集」→「切り取り」で般若部分以外のハーフトーンレイヤーを切り取ります。
4. 影をつける
雰囲気を出すために、般若の下に影をつけます。
先程と同じように般若レイヤーで「不透明部分を選択」した後、新規レイヤーを般若レイヤーの下に追加し、黒で塗りつぶします。
次に「ガウスぼかし」をかけます。
影レイヤーを影を落としたい方向に少し移動させます。
5. 文字を入れる
「文字ツール」で般若の上に文字を入れます。
「レイヤーモード」を「彩度」にします。必要に応じて「不透明度」を調節します。
※ 注意事項
以上のレイヤーはただ重なっているだけなので、どれかひとつを拡大したり移動したりすると、ばらばらになってしまいます。
レイヤーダイアログ上で鎖のマークをクリックして結合させておくと、連動して動くようになります。
ちなみに、GIMPはデフォルトのままでは縦書きには対応していません。縦書きをするためには「縦書きふ〜」というスクリプトをインストールします。
ダウンロードはこちらのページからできます。
鉄とGIMP » Blog Archive » 縦書きふ~を改良して自動化
また、インストールや使い方については、こちらのサイトがとても分かりやすいです。
GIMPで縦書きが出来るスクリプト「縦書きふ~」 | GIMP2の使い方
豆まきがスポーツになったら凄そうです。鬼に勝たれても困りますが……。
sponsored link