GIMPで写真をミニチュア風にする!新宿区中井のイベント「染の小道」編

新宿区に「中井」という地名があるのをご存知でしょうか。

新宿区と中野区の境目あたりにある、おおよそ「新宿」のイメージとはかけ離れた、落ち着いた住宅街なのですが、ここで毎年「染の小道」というイベントが開かれています。

この周辺は昔から染色関連で有名なところで、今でも染色工場や洗い張り店があちこちにあり、これをPRするために開かれているイベントなのだそうですが、期間中は商店街の軒先にのれんが飾られ、駅前を流れる妙正寺川に反物が張られ、普段は静かな中井がたくさんの人で賑わいます。

2015年は、今週末の2月27日(金)、28日(土)、3月1日(日)に開催されるようです。

派手な催し物は無いですが、ふらっと散歩したり写真を撮ったりするのに丁度良いと思います。

 

 

私がおととしスマートフォンで撮影した写真がこちら。

f:id:and-number-9318-42:20150224214345j:plain

こんなかんじで川に反物がかかります。反物のデザインもそれぞれ素敵です。

 

が、例によって画質があまりよくないので、これを逆手に取って、今日はミニチュア風に加工してみたいと思います。

写真の一部分を残して周りをぼかすと、ミニチュア風に見えます。

使うのはいつも通りフリーソフトGIMPです。

 

1. クイックマスクをかける

f:id:and-number-9318-42:20150224214923j:plain

写真を開いたらまず、クイックマスクをかけます。

クイックマスクのかけ方は、

  1. 画像ウィンドウ上部メニューの「選択」→「クイックマスクモード」
  2. 画像ウィンドウ左角の小さな点線の四角をクリック
  3. shift + Q

の3つがあります。

上の画像のように画像が赤くなります。クイックマスクモードでは、白く塗った範囲が選択されるので、ペンツールなどを使って細かく選択範囲を決められます。

 

2. ブレンドツールで選択範囲を決定する

f:id:and-number-9318-42:20150224214928j:plain

左のツールボックスからブレンド(グラデーション)ツールを選択して、クイックマスクにグラデーションをかけます。

ツールオプションで「双線形」に変更すると、ドラッグの始点から対称にグラデーションをかけることができます。

上の画像では、やや見にくいですが、橋のあたりからまっすぐ上にドラッグしていますが、同時に下に向かってもグラデーションがかかります。

結果、下のようになります。

f:id:and-number-9318-42:20150224221349j:plain

 

3. 選択範囲にぼかしをかける

f:id:and-number-9318-42:20150224214933j:plain

画像ウィンドウの左端の四角をクリックするか、「shift + Q」でクイックマスクを解除します。

すると上の写真のように選択範囲が点線で囲まれていると思います。

その状態で、画像ウィンドウ上部の「フィルター」→「ぼかし」→「ガウスぼかし」で選択範囲をぼかします。

「ぼかしの半径」は今回は5.0としましたが、写真を見て適宜変更すると良いと思います。

さきほどクイックマスクモードでグラデーション状に選択したので、ぼかしもグラデーション状にかかります。

 

4. もう一度1〜3を繰り返す(オプション)

f:id:and-number-9318-42:20150224214937j:plain

選択範囲を広げてもう一度グラデーションをかけると、よりミニチュアっぽさが出ます。

クイックマスクモードでブレンドツールを使うときに、ドラッグを短くすると、選択範囲が広がります。

 

完成!

f:id:and-number-9318-42:20150224222831j:plain

とっても簡単、2分で出来上がりました。

 

これを撮影した場所は、山手通りの橋の上です。

雨が降ると反物が片付けられてしまうので、晴れているときに行くのをおすすめします。

sponsored link

 

 【その他の記事】