全作品写真撮影OK!丸山晩霞記念館「川瀬巴水・吉田博 木版画展」
「川瀬巴水・吉田博 木版画展」が、2015年11月7日から、長野県東御市の丸山晩霞記念館で開催されています。
会期は第1部が2015年11月7日(土)〜12月20日(日)、
第2部が2016年1月6日(水)〜1月31日(日)となっています。
第1部のテーマは「旅」、第2部が「日本」です。
先日、第1部の展示を見に行ってきました。
なんと、全作品撮影OK(ただしフラッシュと三脚の使用は禁止)で、写真を撮りまくってきたので、少しご紹介します。
川瀬巴水
日光陽明門
川瀬巴水の作品は建物の緻密さが印象的です。
カメラの性能がいまいちで、写真ではあまり分かりませんが……
これを木に彫って、さらに細かく色を付けて刷っているのです。ひぇ〜
二重橋
水面の色がものすごくきれい。
日光神橋の雪
雪景色の作品が多いのも印象的でした。
大坂 天王寺
雪にけぶる塔はもはや木版画とは思えません。
吉田博
渓流
実際はとても大きい版画で、とても迫力がありました。
そして見よ、この緻密さ……
作品名をメモするのを忘れました……が、色がとってもきれいです。
アジュメルのブレンデルワジャー
吉田博の作品はエキゾチックなものも多く、旅に行ってみたくなります。
ちなみにブレンデルワジャー(Buland Darwaza)とはペルシャ語で大門ぐらいな意味みたいです。アジュメル(Ajmer / アジュメール)はインドの都市です。
ウダイプールの城
こちらもインドの風景を描いた作品です。
ウダイプール(Udaipur / ウダイプル)はインドのピチョーラ湖に面する都市だそうです。
湖畔の宮殿都市であり、町並みは、白い建物の景観が美しく「ホワイト・シティ」とも呼ばれている。
メーワール王国の歴代君主たちは、ピチョーラ湖を見下ろす宮殿を中心に、調和よく歴史的建造物を建設し、「東洋のベニス」「湖の都」などと呼ばれ、その美しさがたたえられている。ラージャスターン州南部の行政、商業の中心地である。
ウダイプールは11月〜2月が気候が穏やかでおすすめシーズンだそうです。
一度は行ってみたいと色々調べていると、ジ オベロイ ウダイビラスという高級リゾートホテルが吉田博の版画のイメージにぴったりで素敵でした。しかも国内外の評価も高いので、お金持ちになったらあの絵の人みたいに湖を眺めながら佇んでみよう……と思います。
新版画gifアニメ「アゼンスの古跡」編
さて、今回は撮ってきた写真を使って恒例の新版画gifアニメを作ってみました。
木版画は、色を変えて刷ることで、同じ版木で色んな時間帯を表現することができます。
吉田博の「アゼンスの古跡」「アゼンスの古跡 夜」の2枚を使って、日が暮れたり夜が明けたりするgifアニメを作りました。
編集ツールはGIMPを使っています。
重ねた2枚の写真の透過度を5%ずつ変化させたレイヤーを連続で表示させてgifアニメにしています。
この木版画の題の「アゼンス」ってなんだろうと思ってましたが、アテネの英語表記(Athens)を見て納得しました。
丸山晩霞記念館では、後刷りの作品も販売していましたし、2016年のカレンダーや、ポストカードもたくさん揃っていました。
なかでも、川瀬巴水の「雪庭のサンタクロース」という作品のポストカードがかわいくて、ありきたりじゃないクリスマスカードにちょうど良さそうでした。日本らしい情緒もあるので、海外の方に送ると喜ばれそうなかんじです。
Kawase Hasui (1883-1957) 川瀬巴水 - - "Tokyo ( Santa in the Snow)" - Woodblock
会期中、第1部と第2部で、吉田博と川瀬巴水の作品は全て入れ替わるそうです。入館料も200円と超お手頃で、タイミングが良ければほぼ貸切状態で心ゆくまでじっくり眺められるので、1月になったらもう一度行こうかなと思っています。
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ジ オベロイ ウダイビラス、ウダイプール