松の木に提灯を下げてクリスマスツリーにしたらどうなるか想像してみた

毎年この時期はそこら中がクリスマスの電飾だらけですね。

自分は、なんというのか、このチャラチャラした雰囲気があまり好きではありません。いつも、早くクリスマス終わらないかなーと思っているのですが、この話をひとにすると「心が荒んでる」と言われますが、別に荒んでません。

で、やっとお正月モードになると街も落ち着きを取り戻して一安心です。やっぱり日本の街角には原色チカチカのイルミネーションじゃなくて、提灯みたいなぼんやりした灯りが似合うんじゃないかな……と考えていたら、松の木に提灯をつるした和風クリスマスツリーが欲しくなりました。

でも、うちには松の木も提灯もないので、GIMPを使って写真を合成してGIFアニメーションを作ってみました。

和風クリスマスツリー

 色んなスキル不足であんまり提灯に見えませんけど。

 

素材は以下のものを使わせていただきました。

松:「立派に手入れされた松の木」のフリー写真!利用連絡・著作表示が不要なフリー素材です!

提灯:写真素材 足成:ちょうちん

鹿:solmare.com ホームページ用フリー素材集

 

また、提灯の彩色などの点で、以下のPhotoshopチュートリアルのテクニックを参考にしています。



適当ですが、作り方をメモしておきます。

 

 

まず、「前景抽出選択」と「クイックマスク」を併用して切り出した松の木を黒い背景にのせます。

 

松の木レイヤーをコピーして、「色相-彩度」ツールで輝度、彩度を調節して、暗くします。(松の木レイヤー1)

このレイヤーのモードを「覆い焼き」にします。

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一番上に新規レイヤーを追加し、元の松の木レイヤーをコピーして貼り付けます。木のエッジがシャープすぎて違和感があるため、「ガウスぼかし」をかけます。(松の木レイヤー2)

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この上にまた新規レイヤーを追加して、最初の松の木レイヤーを貼り付けます。(松の木レイヤー3)

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新規レイヤーを追加し、さきほどモードを「覆い焼き」にしたレイヤーをコピーし貼り付けます。(松の木レイヤー4)

今度はモードを「オーバーレイ」にします。

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新規レイヤーを追加し、モードを「オーバーレイ」、不透明度を50%程度にし、黒のペンツールで背景と木の境を塗ってなじませます。

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次に、提灯を追加します。

松の木と同じように、素材から切り出した提灯のサイズ、輝度、明度、彩度などを調節します。

「選択的ガウスぼかし」で提灯の縁のみをぼかします。

 

ブラシツールで赤を選択し、ブラシツールの不透明度を20%程度にして提灯を少しずつ塗っていきます。

 

いいかんじの色になったら、提灯レイヤーを幾つかコピーして貼り付けていきます。

提灯レイヤーにレイヤーマスクを追加し、木に隠れる部分を黒のブラシで塗って消します。これもブラシの不透明度を低くしておくと、一気に消えなくてやりやすいです。

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新規レイヤーを追加し、モードを「覆い焼き」にします。

ブラシツールの不透明度を5%程度に設定し、黄色で提灯の真ん中を塗ります。ロウソクの芯っぽくなります。

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ここで、さきほどの「松の木レイヤー4」に、レイヤーマスクを追加します。

レイヤーダイアログ上でマスク側が選択されている(白い枠がついている)のを確認してから、黒いブラシで提灯周辺をふわっと塗ります。

すると、下の明るい「松の木レイヤー3」が出てきて、木が提灯に照らされている感じが表現できます。

 

 

鹿を追加します。

今までの松の木や提灯と同じように、素材から切り出した鹿のサイズ、明度などを調節します。

最初は明るめにしておきます。

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次に新規レイヤーを追加し、鹿をコピーして同じ位置に貼り付けます。最初の鹿レイヤーより暗くなるよう調節します。

 

この2枚目の鹿レイヤーにレイヤーマスクを追加し、さきほどの松の木と同じように、提灯で照らされている部分をブラシで塗って明るくします。

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最後に、地面に鹿の影を入れます。

鹿レイヤーの下に、新規レイヤーを追加します。

ブラシの不透明度を20%程度に設定し、鹿の足元の地面を黒く塗ります。

レイヤーマスクを追加します。

選択ツールで適当に鹿の足元の影の辺りを選択しておきます。

「松の木レイヤー3」を選択し、足元の選択範囲をコピーします。選択範囲は解除しないでそのままにしておきます。

影のレイヤーのレイヤーマスクを選択し、今コピーしたものを貼り付けます。

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 あるかないか分からないぐらいの差ですが、より影が本物っぽくなります。このテクニックは、以前の記事で詳しく紹介しています。

 

 

これで、和風クリスマスツリーの完成です。

最初のGIFアニメは、黄色で提灯の芯を表現したレイヤーをコピーして3枚にして、それぞれ色相を5%ぐらいずつ変化させたものを用意して作りました。

 

クリスマスイルミネーションによせて

最近は、お正月飾りもパステルカラーだったり西洋のリース風にしたり、和洋折衷のものが多いですね。日本国内ですから和が基本にあって、そこから洋風に近づけていくパターンが多いのは当然ですが、逆に洋を和にするのも面白いなと思いました。

京都などの観光地のコンビニの看板が和風というかアースカラーになってるのとかが好きです。

 

最後に、とりあえずクリスマスのイルミネーションは、やたらと多色使いにしないで、コンセプトを決めて色を絞ったほうがいいと思います。今年はまだ見てませんが、いつも池袋駅東口とかえらいこっちゃなのはそのせいではないかと思ってます。

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